●鬼神楽●
おに かぐら


● 流(りゅう)の章 ●

そこには『竜』と呼ばれた一族が居た。
水軍を持ってしても
決して追いつくことも出し抜くことも出来ぬとされる
船と波を操る術(すべ)は
まさに海を支配する竜神がごとく。
その一族を「水輪(みなわ)一族」と言った



戦うために生きた一族が居た

言うなれば、その時代はまさに戦国。
手にする武器は日本刀をはじめ、弓矢や槍、あるいは小刀。
弾筒の速さや火薬の威力にも決して引けをとることも無く
その戦いの業は忍の上を行くと言われた幻の戦闘集団。


●世界観●


●時代●


●時はまさに戦国。鉄砲や大砲は既に取り込まれているが、馬を駆り名乗った上での面と向かっての勝負や、徒歩(かち)や騎馬を盛り込んだ戦いが未だに主流な時代。


●里●


●水輪の館…
これは陸上にあり、海を見下ろせる断崖絶壁に立っている。日本家屋的な建物。 一般人では登っていけないような険しい獣道の先。 裏は、更に険しく高い山。
会合の間のある母屋を中心に、渡り廊下で離れなどにつながる。 水輪一族の面々は、全員がそこで生活している(離れには「捕虜の場」と呼ばれる、簡素な隔離部屋も存在する)。
離れの一番奥に、瀧子の居る部屋があり、そこには地下があって海につながっているといわれている。 会合の間は正面玄関から入ってすぐの広間。


●性格●


●水輪一族…
・一族の中でも、竜の面を着用することを許される「本家」の面々は、仲間第一で、頭領の漁火を「親父様」と呼び、親しんでいる。基本的に頭領の指示には従うが、最高決定権を持つのは、巫女である瀧子。瀧子を「水神」として崇め、絶対服従。
瀧子というお館様のもとに、漁火という大将と共に従っているイメージ。

●鬼火一族…
・親・家族という概念はなく「仲間」という強い意識で結ばれている。全員が一族や仲間第一で、常に共に行動する。その頂点に立つのが、頭領の朱音(あかね)であり、その命令は絶対。その更に上に立つのが主。


●性質●


●水輪一族…
・みなわ。「流の章」の主役たち。竜の面を着用できるのは、「本家」の者のみ。頭領は漁火。 荒れ狂う波の中でも、いとも簡単に舵を操る。海上での戦いを得手とする。汀と濆以外は、ほぼ個人戦。

●鬼火一族…
・おにび。第一章「鬼灯の章」の主役たち。戦いの技に優れ、鬼の面をして参戦する。頭領は朱音。護りの戦いが中心である故に、技や力強さ、粘り強さ、チームワークが目立つ。


●移動●


●手段は、どちらとも徒歩や走りが主流。戦場でも、自らの足で駆け回る。 水輪においては、水軍に対抗するための小船を数船持ち、島々の間を移動する際はそれを使用。


●用語●


●戦●


●いくさ。武士同士などの争い。


●会合●


●かいごう。一族で頭領が召集をかけて行う。作戦会議のような物


●本家●


●ほんけ。水輪の中で特に優れた者たち。竜の面をつけることを許される


●捕虜●


●ほりょ。水輪に争いで負け、捕らえられた者たちの総称


●杯組●


●さかずきぐみ。捕虜の中から幾人か、水輪の仲間に入ることができる。


●水神●


●すいじん。竜神とも。海を統べる神、または瀧子の別尊称。


●主●


●しゅ。殿。頭領のみが御前に出、御簾越しに拝謁出来る。


●掟●


●おきて。いくつかの決まり事。破れば最低で死罪となる。


●高見●


●たかみ。見張り役・高台に上って敵側の動きを読む。


●斥候●


●せっこう。誰よりも先に敵地に乗り込み、情報などを探る役。



●戻●